アラバジエヴァ駐日ブルガリア共和国大使、ヤースケライネン駐日フィンランド共和国大使によるパネルディスカッションを開催
2023年12月21日
グローバル教養講座の特別編として、令和5年10月21日(土)にマリエタ・アラバジエヴァ駐日ブルガリア共和国特命全権大使、タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド共和国特命全権大使を南大沢キャンパスにお招きし、「イノベーションのカギを握るDXとスタートアップ」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
イベントには本学システムデザイン学部の久保田直行教授も参加し、モデレーターはタレントのハリー杉山氏がつとめ、学生を中心に62名の方が参加しました。
冒頭の久保田教授の講義ではDXの推進やスタートアップにフォーカスし、イノベーションを起こすために必要な要素や日本が抱える課題を解説いただきました。また、両大使からは、各国のイノベーションの歩みや先進的な取組等をご紹介いただきました。
続いて行われたパネルディスカッションの中で、両大使はICTの専門家の育成に資する専門教育の重要性や、スタートアップを活用した新たなイノベーションのために国と国民とが信頼関係を築き、サイバーリスクに対して技術革新の恩恵を受けることができるように民間セクターと公的セクターが協力していく必要性を説いていました。
そして、イノベーションを促進する人材となるための提案として、若者と高齢者が協働し、若者の持つ新しいアイデアと高齢者が持つソーシャル・キャピタルを融合したお互いに欠けるものを補完しあう若者と高齢者のベストミックスを考えることが挙げられました。
質疑応答セッションでは、都立大学での学生への教育方針やその課題、そして女性の理系進出におけるヨーロッパと日本との違いなどに言及し、STEM(STEAM)教育の重要性の再認識と各国から見た日本が持つ課題が共有されました。イベントの最後には参加者へ「失敗や間違いを恐れず、失敗から学び、自らのコンフォートゾーン(居心地のいい場所)の壁を越えようとすることが真のイノベーションに繋がる。失敗に適応し、変化することを受け入れながら学問に励んでほしい。」とメッセージが送られました。
グローバル教養講座特別編 駐日大使による対談 概要
日 時:令和5年10月21日(土)15:00~17:00
場 所:東京都立大学 南大沢キャンパス 講堂小ホール
出演者:マリエタ・アラバジエヴァ駐日ブルガリア共和国特命全権大使
タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド共和国特命全権大使
久保田 直行 教授(システムデザイン学部 機械システム工学科(システムデザイン研究科 機械システム工学域))
ハリー杉山(モデレーター)
プログラム
- 講演(DX・スタートアップに関する各国の取組紹介等)
- パネルディスカッション
・イノベーションのカギを握るDXとスタートアップ
・国際社会におけるイノベーションを支える人材になるために - 質疑応答