講師のご紹介
シーナ・アイエンガー氏
コロンビア大学ビジネススクールのS.T.リー教授、同大学イノベーション・ハブのアカデミック・ディレクター。選択と問題解決に関する世界的な専門家の一人。
シーナ・アイエンガー氏は、コロンビア大学ビジネススクールのS.T.リー寄付講座経営学教授で、イノベーションハブのアカデミックディレクターであり、また、選択と問題解決に関する世界的な専門家の一人である。
Thinkers50イノベーションアワード2023の受賞者で、『The Art of Choosing(選択の科学)』(2010年フィナンシャル・タイムズ年間最優秀ビジネス書、アマゾン第3位ベストセラービジネス書)、『Think Bigger : How to Innovate(「最高の発想」を生む方法)』(2024年アクシオム・ビジネスブック賞金賞受賞、Thinkers50経営書トップ10)の著者でもある。収録されたTEDトークは700万ビューを記録し、ウォール・ストリート・ジャーナル、フィナンシャル・タイムズ、ニューヨーカー、エコノミスト、ブルームバーグ・ビジネスウィーク、CNBC、CNN、BBC、NPRなどの一流メディアにも定期的に登場している。
彼女は、市場で提供される商品についての考え方や、顧客のためにそれらをどのように収集・整理するかについての考え方を変え、「ジャム・スタディ[青美1] 」を提唱したことで有名である。彼女の提唱する "ジャム・スタディ"とは、選択肢が多すぎると顧客の購買意欲が低下し、企業の成長も低下する、という研究である。ジャム・スタディ提唱以来、選択過多の現象に関する研究は1,000を超え、「企業の成果(アウトプットと収益)の80%は、20%の原因(インプットと選択)から生まれる」という80/20の法則が広まった。そして、選択に関する専門知識を生かし、ビジネス、テクノロジー、消費者小売、メディア、コンサルティング、投資、STEMなど、幅広い分野の企業数百社に対し、意思決定基準を変革し、ステークホルダーの経験を向上させるためのアドバイスを行っている。
彼女は、神経科学と認知科学の最近の進歩に基づいて、革新的な思考と問題解決のためのThink Biggerメソッドを考案した。デザイン思考のような一般的なイノベーションの手法が顧客調査やフィードバックの方法を教えるのに対し、Think Bigger(最高の発想)は創造的なアイデアが頭の中でどのように形成されるかに焦点を当て、イノベーションのための6つのステップを教示している。
2023年、Thinkers50の「経営思想家トップ10」にランクイン。2022年にはアジアン・アメリカン・ビジネス・デベロップメント・センターから「ビジネス界における傑出したアジア系アメリカ人50人」にランクされた。2021年にはCBSエグゼクティブMBAクラスから優秀教員賞を受賞。2012年には、学問と実践を融合させた業績が評価され、『Poets and Quants』誌の「ベスト・ビジネススクール教授」の一人に選ばれた。2002年には、社会科学者として唯一、大統領府から「科学者・技術者のための大統領早期キャリア賞」を受賞した。
ペンシルバニア大学ウォートン・スクールで経済学の理学士号を、芸術科学部で心理学の文学士号を取得。スタンフォード大学で博士号を取得
全盲である彼女は、Think Biggerを使って直感的に自分の使命に気づき、そして他の人たちにも同じよう刺激を与え続けている。